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申真諝、農心杯で新記録達成!韓国4連覇【第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦・第14戦】

 2月23日に第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の最終戦となる第14戦が中国上海の「上海大酒店 (Grand Central Hotel Shanghai)」で行われ、申真諝(シン ジンソ)九段が中国の辜梓豪(こ しごう)九段に黒番中押し勝ちをおさめ、4年連続で韓国が農心辛ラーメン杯の優勝カップを手にした。(写真&情報・提供:韓国棋院)

第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦・第3ラウンド
日程:2月19日~23日
主催・主管:韓国棋院
後援:株式会社農心
場所:中国上海「上海大酒店 Grand Central Hotel Shanghai」
賞金:5億ウォン(約5610万円)
持ち時間:各1時間、使い切ってから1分の秒読み
残り棋士:
【日本】一力遼九段芝野虎丸九段井山裕太九段許家元九段余正麒八段
【韓国】申真諝九段、朴廷桓九段卞相壹九段元晟溱九段偰玹準八段
【中国】柯潔九段辜梓豪九段謝爾豪九段趙晨宇九段丁浩九段

快進撃を続ける申真諝九段
中国主将として最終戦に臨んだ辜梓豪九段

 最終戦は韓中1位対決とあって、激しい戦いが繰り広げられた。申真諝九段は、序盤に研究済みと思われる布石が進む中、辜梓豪九段の着手に迅速に対応し、中盤までリードした。ところが中盤戦で右辺の折衝で逆転を許し危うい場面を迎えたが、戦いながらポイントをあげ、逆転に成功して勝利をおさめた。
 ※記事の最後に棋譜があるのでご覧ください。

AIの評価で、中盤に激しく形勢が揺れ動いたのがわかる

 本日の勝利で、申真諝九段は本大会を6連勝で締めくくり、農心辛ラーメン杯で16連勝と最多連勝記録を更新した。李昌鎬(イ チャンホ)九段の14連勝という農心杯での最多連勝記録を超えた。
 6連勝も新記録であり、これまでの農心辛ラーメン杯での記録は、第6回の李昌鎬九段の「上海大勝」や、第22回の申真諝九段の「オンライン大勝」で記録された5連勝である。

控室では韓国(手前)と中国(奥)の棋士が決戦を検討し、報道陣が勝負の行方を取材している

 中国はベストメンバーでチームを組んで臨んだが、全員が申真諝九段に屈した。団体勝ち抜き戦で1人の選手が1国の選手をすべて破ったのは1997年第5回真露杯SBS世界囲碁最強戦(徐奉洙(ソ ボンス)九段の9連勝)以来2度目で、農心辛ラーメン杯では初めてのこと。

 新たな記録を続ける申真諝九段は「対局に勝って嬉しく、最初の対局を打った時はまだ遠い道のりだと思っていたが、こうして6連勝までできて光栄だ」と感想を述べ、「洪旼杓(ホン・ミンピョ)監督がよくサポートしてくれたおかげで、コンディションに問題はなかった。対局する時に優勝を考えるべきではないが、つい考えてしまって、最後までしっかり集中することができて良かった」と喜んだ。

洪旼杓国家代表チーム監督(左)と申真諝九段が優勝カップを手に記念撮影

 対局後に行われた授賞式では、中国農心の代表が優勝した韓国チームにトロフィーと5億ウォンの賞金を贈呈した。

韓国チームにトロフィーと賞金5億ウォンが贈られた。左は梁宰豪(ヤンジェホ)韓国棋院事務総長

 農心が協賛し、韓国棋院が主催・主管した「農心辛ラーメン杯 世界囲碁最強戦」の優勝賞金は5億ウォン(約5千6百万円)で、本戦3連勝ごとに1000万ウォン(約100万円)の連勝賞金(3連勝後、1勝追加ごとに1000万ウォン追加支給)が支給される。
 持ち時間は各1時間で1分1回の秒読みが与えられる。

中国のチームコーチの兪斌九段(左)、韓国国家代表チーム監督の洪旼杓九段(中央)がサポート

〈第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦・第14戦〉
黒 申真諝(韓国) 白 辜梓豪九段(中国)
249手完、黒中押し勝ち

白136(118) 黒139(111) 白142 黒145 白148 各同 黒157(149)黒159(29) 白162(111) 白228(58) 白230(10) 黒231(12) 

※棋譜再生はこちら

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