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【現代碁の最前線】厚さで圧倒する星の大ゲイマ受け【富士田明彦七段②】

 前回に続き、星の大ゲイマ受けの戦法を富士田明彦七段の解説でお送ります。今回は応用編で難しい変化が中心であるものの、事前に研究して臨むタイプの方にとって、心強い武器になること間違いなしです。

富士田七段インタビュー
 ――普段はどのような勉強していますか?
 「対局や詰碁、観戦することもありますが、ほとんどAIを使って序盤を研究します」

 ――AIでの研究を重視する理由は?
 「研究していないと不安になるからです。今の時代、誰でもAIが使えますから、相手が知っていて自分が知らない状況だと、すぐに悪くなることも不思議ではありません」
 
 ――AIの数字をどのように見ていますか?
 「例えば、勝率が5%下がる手を見ても、細い道を正しく打ち続けて、ようやく成立する場合があります。この場合なら、自分は手合で打つこともあります。中盤以降も想定した研究が必要で、そこまで想定する方は少ないですし、仮に正しく打たれても、5%程度なら人間同士の対局ならどちらに転んでもおかしくないからです」


テーマ図「ハネツギの強襲」

 白2、4と入られた瞬間、黒5以下のハネツギで受けるのが力強い。右下の白に直接働きかける打ち方で、互いに難しい変化へ突入します。

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