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井山、一気の決着【第33期竜星戦】

 井山裕太竜星は7年連続14回目、内田修平八段は10年ぶり2回目の決勝トーナメント進出。
 後半、井山が相手の模様に踏み込んでからペースを掴み、優勢を確立。最後は、内田が勝負に出たところを返り討ちにして勝利を決めた。
 解説は張栩九段。


〈第33期竜星戦決勝トーナメント1回戦・第3局〉
黒 内田修平八段 白 井山裕太竜星

※棋譜再生は最終譜のあとにございます。

〈第1譜〉1―23

 内田の先番。黒7の位置にハサむのは最近の手法。白10、12に手を抜き、黒11、13とカカリに向かう。「右下は、黒Aのハネ出しからサバく手段が残っています。右下白はそこまで効率の良い形とはいえませんが、ここはもともと黒が先着していたところ。お互いに言い分のあるワカレで、ほぼ互角と思います」と張九段。
 黒15のカケに、井山は白16から20と、どんどんハッていく。先手を取って白22の好点に回るのが井山の構想だった。

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