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関、大逆転で開幕戦を制す【第34期竜星戦】

 第34期竜星戦の本戦が開幕した。開幕局となった、大谷直輝五段対関涼介初段の一局をお届けする。
 大谷は6期目、関は初めての本戦進出。
 中盤、優勢を確立していた大谷に、まさかの失着が出てしまう。逆転した関がそのまま勝ち切り、開幕戦を制した。
 解説は大橋拓文七段。


〈第34期竜星戦本戦Aブロック・1回戦〉
黒 関涼介初段 白 大谷直輝五段

大谷五段(左)と関初段

※棋譜再生は最終譜のあとにございます。

〈第1譜〉1―31

 関の先番。黒17まで、右辺に模様を築く。そして、白18のツメに対し、ノータイムで黒19を着手した。
 「この布石を研究してきたんでしょうね。黒19は初めて見ました」と大橋七段。
 大谷も意表を突かれたか、時間を使って応手を考える。白20は冷静な一着だ。関は黒21のツケから形を決め、黒31までと進んだ。

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