井山、薄み突き快勝【第72回NHK杯】
優勝3回の井山裕太王座(35)がシードの2回戦から登場、洪爽義五段(38)と対局した。井山・日本棋院関西総本部、洪・関西棋院所属の大阪ダービーは、洪がしぶとく食い下がり、難しい局面が続いたが、井山が手堅く、押し切った。解説は蘇耀国九段。
〈第72回NHK杯2回戦・第11局〉
白 井山裕太王座 黒 洪爽義五段
※最終譜のあとに棋譜再生機能があります。
〈第1譜〉1―11
本局が公式戦初対局。「井山さんは目一杯頑張る碁で、基本は攻め。読みの深さと正確さは天下一品です。洪さんは本格派。簡明を好む、明るい碁です」と蘇九段。「井山さんは年々からくなり、シノギのケースも増えてきました」と付け加えた。その言葉通り、白8、10とすぐに地を稼いだのは井山好み。白番でよく打っている。「愛用定石。いろんな実戦例で採用しています」。
ここから先は
2,224字
/
25画像
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!