囲碁雑学 その3【道具のお話】
碁が楽しくなってくると、盤上の技術のことだけでなく、道具についても知りたくなるでしょう。碁石、碁笥(ごけ)、そして碁盤の豆知識を紹介します。
碁石のお話
普通は気づかないでしょう。黒石と白石の大きさ、実は黒石の方が直径で0.3ミリ、厚みも0.6ミリ大きくなっています。白は膨張色で、実際より大きく見えるからです。同じ寸法で作ると、白石が大きく見えてしまいます。
碁石の数は、白石=180個、黒石=181個、合計361個で一セット。十九路盤の目の数(19×19)と揃えてあります。
材質に関しては、黒石は粘板岩から、白石は蛤(はまぐり)貝から作られるものが高級品です。
碁笥のお話
碁笥は碁石をしまう道具です。
高級材質は桑。欅(けやき)、桜等も良質です。
碁盤のお話
碁盤は、畳など床に置いて打つ場合は「足付盤」を、テーブルの上に置いて打つ場合は「板盤」を使用します。板盤の場合、コンパクトにしまえるように折りたたみ盤、さし込み盤があります。
足付盤を使う機会があれば、足の先端を改めて見てみましょう。この形状は、他の対局に口出ししてはいけない(口なし)という戒めから梔子(くちなし)の実を模したという通説があります。真実はどうでしょうか。
碁盤の裏面も見てみましょう。凹みがあります。これは「音受け」、通称「へそ」と呼ばれ、音響効果の他に、ゆがみ、割れを防ぐ役割をはたしています。
材質は、榧(かや)が最高です。ヒバ、桂(かつら)、アガチス(新桂)などからも作られます。
碁石は碁盤の厚みにあったものを、碁笥も碁石にあったものを、といった具合にセットで選びましょう。
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