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一力、2大会連続のベスト4進出! 【第10回応氏杯世界選手権・本戦2回戦】

 1988年に創設された伝統の世界戦――第10回応氏杯世界選手権の本戦2回戦が7月4日(木)に中国上海市で行われ、一力遼九段が中国の許嘉陽(きょ・かよう)九段に勝利をおさめ、前回の第9回大会に続き2大会連続でのベスト4入り。準決勝へ勝ち進んだ。
 準決勝は三番勝負となる。記事内に次の組み合わせを記したが相手は柯潔(か・けつ)九段(中国)に決まった。7月6日(土)、8日(月)、9日(火)に中国浙江省寧波市「隠居慈城庭院公館」へ場所を移して行われる。

(写真提供・体育週報)

【棋戦概要】
主催:中国囲棋協会、台北応昌期囲棋教育基金会、上海市応昌期囲棋教育基金会
優勝賞金:40万ドル(約6,400万円)

【対局概要】
<日時(日本時間)>
・1回戦:7月3日(水)、13時~
・2回戦:7月4日(木)、13時~
・準決勝三番勝負:7月6日(土)、8日(月)、9日(火)、11時30分~

<対局場所>
・1・2回戦 中国上海市「応氏大厦」
・凖決勝   中国浙江省寧波市「隠居慈城庭院公館」

<対局方式>
応氏(応昌期)ルール
・コミ8目(日本ルールでは7目半に相当)、ジゴ黒勝ち
・持ち時間
 1・2回戦 / 各2時間、使い切ると20分ずつ2目コミ出し(3回まで)
 準決勝 / 各2時間30分、使い切ると25分ずつ2目コミ出し(3回まで)

 昨日の本戦1回戦で、一力九段は中国の劉宇航七段に勝利をおさめ、ベスト8入りを果たした。
 1回戦で一番ニュースになったのは前回優勝者である申眞諝九段(韓国)が中国の王星昊九段に中押しで敗れて早々と姿を消したことだ。申眞諝九段は数日前に行われた爛柯杯で決勝に勝ち進んだばかりだった。
 1回戦を終え、中国5名、日本1名、韓国1名、中華台北1名という内訳となった。

2回戦へ勝ち上がったベスト8。二人ずつ組み合わせ通りに並んでいる

本戦1回戦の記事はこちら

 そして迎えた2回戦。前回大会の準優勝者・謝科九段が勝ち残った。杭州アジア大会の金メダリスト・中華台北の許皓鋐九段も僅差を制して準決勝に残ったのはさすがである。
 2回戦の結果と準決勝の組み合わせは以下の通り。

【2回戦の結果】(左が勝者、△は黒番)
一力 遼九段    1目  許嘉陽九段(中国)
 謝 科九段(中国) 中押 △元晟溱九段(韓国)
△柯 潔九段(中国) 中押  王星昊九段(中国)
 許皓鋐九段(中華台北) 1目 △李欽誠九段(中国)

【準決勝三番勝負の組み合わせ、7/6・8・911時30分~(日本時間)
一力 遼九段    - 柯潔九段(中国)
謝 科九段(中国) - 許皓鋐九段(中華台北)


<2回戦>一力遼九段(日本)vs.許嘉陽九段(中国)

 許九段は1回戦で韓国の朴廷桓九段を倒した実力者だ。熱戦譜をご覧いただこう。

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