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一力、勝利! ベスト8へ 【第10回応氏杯世界選手権・本戦1回戦】

 1988年に創設された伝統の世界戦、第10回応氏杯世界選手権(主催 ・中国囲棋協会、台北応昌期囲棋教育基金会、上海市応昌期囲棋教育基金会)の本戦1回戦が7月3日(水)に中国上海市「応氏大厦」で行われた。
 応氏杯は4年に一度開催され、コミ8目(日本ルールでは7目半に相当)など独自ルールが採用される。

 日本代表の一力遼九段は、4月にネット対局で行われた世界56名の選手が参加した予選を勝ち抜き、本戦出場者16名に名を連ねた。
 前日の開幕式で行われた組み合わせ抽選の結果、1回戦の相手は中国の劉宇航七段となった。一力九段は「劉宇航七段とはネット対局では打ったことがあります」とのことだが対面で打つのは初めて。対局の結果、一力九段が黒番中押し勝ちをおさめ2回戦へ勝ち進んだ。
 明日(4日)に打たれる2回戦で許嘉陽九段(中国)と対戦する。

(写真提供・体育週報)

予選1回戦の記事はこちら

予選2回戦の記事はこちら

【棋戦概要】
主催:中国囲棋協会、台北応昌期囲棋教育基金会、上海市応昌期囲棋教育基金会
優勝賞金:40万ドル(約6,400万円)

【対局概要】
<日時(日本時間)>
・1回戦:7月3日(水)、13時~
・2回戦:7月4日(木)、同上
・準決勝三番勝負:7月6日(土)、8日(月)、9日(火)、11時30分~

<対局場所>
・1・2回戦 中国上海市「応氏大厦」
・凖決勝   中国浙江省寧波市「隠居慈城庭院公館」

<対局方式>
応氏(応昌期)ルール
・コミ8目(日本ルールでは7目半に相当)、ジゴ黒勝ち
・持ち時間
 1・2回戦 / 各2時間、使い切ると20分ずつ2目コミ出し(3回まで)
 準決勝 / 各2時間30分、使い切ると25分ずつ2目コミ出し(3回まで)

【出場選手】
日本:一力遼九段
中国:謝科九段(前回準優勝)、柯潔九段、許嘉陽九段、李欽誠九段、廖元赫九段、王星昊九段、李軒豪九段、彭立尭八段、劉宇航七段
韓国:申眞諝九段(前回優勝)、申旻埈九段、朴廷桓九段、元晟溱九段、金眞輝七段
中華台北:許皓鋐九段

【本戦1回戦の結果】左が勝者、△は先番。コミは応氏ルールによるもの
一力 遼九段    中押  劉宇航七段(中国)
 王星昊九段(中国) 中押 △申眞諝九段(韓国)
 謝 科九段(中国) 7目 △金眞輝七段(韓国)
 柯 潔九段(中国) 中押 △申旻埈九段(韓国)
△許嘉陽九段(中国) 中押  朴廷桓九段(韓国)
△李欽誠九段(中国) 3目  廖元赫九段(中国)
△元晟溱九段(韓国) 中押  李軒豪九段(中国)
△許皓鋐九段(中華台北)中押 彭立尭八段(中国)

 前回優勝者の申眞諝九段(韓国)が1回戦で敗退した。2回戦は中国5名、日本1名、韓国1名、中華台北1名という内訳となった。

【本戦2回戦組み合わせ、7/4】13時~(日本時間)
一力 遼九段   ―許嘉陽九段(中国)
柯 潔九段(中国)―王星昊九段(中国)
元晟溱九段(韓国)―謝 科九段(中国)
許皓鋐九段(中華台北)―李欽誠九段(中国)

ベスト8の顔ぶれ。左に一力九段、上記の対局組み合わせ順に並んでいる

<1回戦>一力遼九段(日本)vs.劉宇航七段(中国)

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