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基礎知識を身につけよう その1【置碁】

 置碁(おきご)は、棋力の違うもの同士が対等に戦うことを可能にする素晴らしい方式です。下手(したて)があらかじめ盤上に石を置くことで、上手(うわて)よりも有利な状態で対局を開始することができます。
 置石の並べ方には型があり、置く際には順番があります。順番は厳密なものではありませんが、正しく置くことは美しい所作といえるでしょう。
 なお、置く石数は一段級位差一子が目安。例えば1級と10級が対戦する場合、九子局を採用するのが適当です。


1図 二子局から五子局

 二子局では黒1、2と対角線に置きます。三子局では続いて黒3と右下へ置き、左上隅を空けます。四子局では残る空き隅の黒4へ。五子局では、最後に黒5と天元に置きます。

2図 六、七子局

 置石がそれ以上になると1図黒5以降が変わります。六子局では黒5、6と辺を占め、七子局では続いて黒7と天元に置きます。

3図 八、九子局

 八子局では黒7、8と残る辺を占め、九子局では最後に黒9と天元に置きます。

 置碁は九子局が一つの区切りとなり、星目(せいもく)と呼ばれます。井目とも表記され、読み方は同じです。それ以上置く場合、どこに置くかは、はっきりとは決まっていません。

4図 十三子局(星目風鈴)

 ひとつの型として、四隅の三々をプラスして十三子置く配置があり、星目風鈴(せいもくふうりん)と呼ばれます。

5図 十三子局(中四目)

 中央に四子プラスする形もあり、中四目(なかしもく)と呼ばれます。

 型から離れ、自由置碁というスタイルもあります。文字通り、下手が好きな場所に置いて打つ置碁です。

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