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【現代碁の最前線】星のケイマジマリへの肩ツキ新戦略【藤井浩貴三段①】

 今回は星のケイマジマリで現れる「肩ツキの新戦略」を藤井浩貴三段の解説でお送りします。本手法は珍しい打ち方に見えて、積極的な後続手段を見た有力策。実戦でよく現れるので、すぐに活用できるはずです。

多くの棋士に「藤井三段の研究はすごい!」と評価されている

藤井浩貴三段プロフィール
 平成14年(2002年)7月25日生。静岡県出身。藤澤一就八段門下。令和2年度入段(夏季採用)、6年三段。日本棋院東京本院所属。
※令和元年9月より対局。

【主な成績】
2019年3勝3敗、2020年9勝11敗、2021年10勝12敗、2022年13勝11敗、2023年19勝11敗、2024年22勝12敗(2024/12/12まで)
2024年:第49期新人王戦決勝進出、第19回広島アルミ・若鯉戦本戦出場


テーマ図「肩ツキの新戦略」

 黒1、3が肩ツキの新戦略。白Aには黒Bと下辺の進出を止めて黒悪くない進行。白の抵抗に対して、黒はどのような構想を描いているのか、具体的な打ち方を紹介していきます。

1図(繊細な石運び)

 白1と下辺へ進出された場合、黒2と左辺へ進出するのが黒の意図。すでに、白の受け方が悩ましい局面になっています。

 例えば、白3と左辺を守るなら、黒4と白5を交換を決めるのがポイント。黒6以下で左下の安全を確かめられます。

 白9、11と分断されても、黒12以下で左下の白地を削りながら、外側に傷を残して黒十分。

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