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大関さん出陣! 明日から4日間勝負【第44回世界アマ選手権戦東京大会】

 世界アマチュア囲碁選手権戦が明日5月19日から22日までの4日間、日本棋院東京本院で行われる。
 第44回となる伝統の大会。今年は、日本棋院創立100周年記念を兼ねての開催である。参加数は60ヵ国・地域60名。1日2局、スイス方式8回戦で順位を決める。日本代表は、アマ名人&アマ本因坊の大関稔さんだ。
 前日の18日、日本棋院で催しが開かれた。また、優勝候補の日本、中国、韓国の3選手と、世界アマ初参加のキルギス、ドミニカ共和国の2選手による記者会見も開かれた。

第44回世界アマチュア囲碁選手権戦東京大会~日本棋院創立100周年記念~
主催:日本棋院
主管:国際囲碁連盟(IGF)
後援:外務省国際交流基金
協賛:株式会社パンダネット
協力:関西棋院株式会社囲碁将棋チャンネル華道家元 池坊東洋美術印刷株式会社

 記者会見での選手の声から紹介しよう。

左から大関さん、一力遼審判長、中国の白さん、韓国の金さん、キルギス選手、ドミニカ選手

 審判長の一力遼棋聖も同席。「開会セレモニーで、選手の熱気、情熱を肌で感じました。実力を発揮して、盛り上げてほしい」とコメントし、選手の会見へと移った。

 大関さんは、世界アマ初出場だ。「ようやく出場することができて、うれしく思います」と第一声。「開催国の選手として責任を感じています。いまの実力、準備してきたことが出し切れるよう頑張りたい」と続けた。
 記者から目標を聞かれると、「優勝と言いたいところですが、日本選手は何年も優勝していないので(2006年の平岡聡さん以来、遠ざかっている)、7勝1敗で運よく優勝できれば」そして、「自分はアマ名人、アマ本因坊なので、優勝したときは朝日新聞さん(名人戦主催)、毎日新聞さん(本因坊戦主催)、大きく記事にしてもらえますか」とユーモアを交えて答えた。

 大関さんの最大のライバルは、この二人だろう。
 一人は中国の白宝祥さん。過去4回出場して4度優勝という驚異の実績の持ち主だ。「今回はあまりプレッシャーはありません」と白さん。
 もう一人は韓国の金正善さん。前回大会の優勝者である。
 「勝つことよりも楽しむことを優先したい」と話したが、記者から目標を聞かれると「優勝です」と答えた。

 世界アマに仲間入りしたキルギスとドミニカ共和国の選手の声も、興味津々だ。
 キルギスのエルナアール・エミレヴさんは14歳。「この大会で技術を磨きたいと思います。初体験なので分かりませんが、2、3勝、できれば4勝が目標です」と話した。
 ドミニカのパスカル・アレジャンドロ・ヌネス・マリオットさんは「何よりもこの大会を楽しみたい、いろいろ学びたいと思います。4局勝つのが目標です」とのことだ。

 催しは、親善交流対局、開会セレモニー&昼食会、大竹英雄名誉碁聖と武宮正樹九段の公開レジェンドマッチ、選手が4組に分かれてプロに挑むスーパー連碁が行われた。写真で振り返ろう。

選手と日本の院生&アマの親善対局
開会セレモニー。一力審判長が流暢な英語で選手にエールを送った
1回戦の組み合わせが発表された。大関さんはスウェーデンの選手と対戦する
レジェンドマッチ、大竹名誉碁聖(対局者右)―武宮九段戦。武宮が得意の三連星を布いてスタートした。一力棋聖とマイケル・レドモンド九段(解説者左)が解説。結果は大竹の勝利となった
スーパー連碁D組。15名が一人5手、つるりん(鶴山淳志八段・写真右手前と林漢傑八段)に挑戦
スーパー連碁C組。結城聡九段(左)に挑戦

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