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囲碁雑学 その4【囲碁の起源】

 囲碁の始まりはいつ、どこだったのでしょう。
 中国には、紀元前2350年頃、伝説の王、堯帝(ぎょうてい)が、息子・丹朱(たんしゅ)の教育のために囲碁を発明したという言い伝えがあります。
 物的証拠としては、紀元前1500年から1000年頃、中国・殷の時代、甲骨文字の中に「棊」と書かれたものが発見されています。棊とは棋のこと、碁のことと思われます(地名説もあります)。
 いつしか俗に「囲碁四千年」といわれるようになりましたが、想像を膨らませるとこれくらいの年数になる、それだけ神秘的という表現でしょうか。発祥の地も、中国の他にインド説、チベット説などがあります。
 ゲームとして碁が誕生したかも定かではありません。碁盤はもともと、天文の研究や占いの道具として使われたのではないかと推測されています。堯帝が「陰陽五行説」(自然界は、陰と陽、木火土金水の五行で成り立っているという説)を確立したとされる王であり、碁盤の目の数三六一は暦と、碁石の黒白は陰陽とそれぞれ一致することから有力です。 

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