見出し画像

【現代碁の最前線】星のケイマジマリへの肩ツキ戦法・基本編【小池芳弘七段①】

 今回は星のケイマジマリで現れる「肩ツキ戦法の基本」を小池芳弘七段の解説でお送りします。現代では常套手段となった打ち方ですが、実際にどのような進行が想定されるか。3回に分けて、必須の知識を紹介します。

流行の肩ツキ戦法を基本・実戦・応用の3回に分けて、小池七段が解説

小池芳弘七段のプロフィール
 平成10年(1998年)7月6日生。神奈川県出身。故高林拓二七段門下。平成27年夏季入段(平成28年度採用)、令和4年七段。日本棋院東京本院所属。

【主要な実績】
2016年:第41期棋聖戦Cリーグ
2017年:第42期棋聖戦Cリーグ
2018年:第43期新人王戦本戦入り、第43期棋聖戦Bリーグ、第13回広島アルミ杯・若鯉戦準優勝
2019年:第44期新人王戦準優勝、第44期棋聖戦Bリーグ、第67回NHK杯テレビ囲碁トーナメント出場、第29期竜星戦本戦入り、第45期碁聖戦本戦入り、第14回広島アルミ杯・若鯉戦ベスト4
2020年:第45期棋聖戦Bリーグ、第45期新人王戦本戦入り、第68回NHK杯テレビ囲碁トーナメント出場、第68期王座戦本戦入り、第30期竜星戦本戦入り
2021年:第46期新人王戦本戦入り、第46期棋聖戦Bリーグ、第69回NHK杯テレビ囲碁トーナメント出場、第16回広島アルミ杯・若鯉戦本戦入り、第31期竜星戦本戦入り
2022年:第48期天元戦本戦入り、第47期新人王戦ベスト4、第70期王座戦本戦入り、第47期棋聖戦Cリーグ、第29期阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦本戦入り、第70回NHK杯テレビ囲碁トーナメント出場、第17回広島アルミ杯・若鯉戦準優勝
2023年:第48期棋聖戦Bリーグ、第71回NHK杯テレビ囲碁トーナメント出場、第32期竜星戦決勝トーナメント出場、第18回広島アルミ杯・若鯉戦準優勝
2024年:第79期本因坊戦本戦入り、第50期天元戦本戦入り、第72回NHK杯テレビ囲碁トーナメント出場、第33期竜星戦本戦入り、第49期棋聖戦Cリーグ


テーマ図「肩ツキの様子見」

 黒1の肩ツキは実戦でよく現れる打ち方。今回は白A~Cと対応された場合、黒がどのように受けるべきか、解説していきます。

1図(全局的な厚さ)

 白1と受けられた場合、黒2以下と形を整えるところ。aやbの好点を見られるので、黒悪くない進行です。

2図(スベリの対策)

 白1と受けるなら、タイミングを見て、黒2と左下の白へ働きかけるのが狙い。白から厳しく攻められないのが黒の強みです。

ここから先は

853字 / 13画像
この記事のみ ¥ 330

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!