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蕭、ミス誘い逆転【第34期竜星戦】

 上野梨紗女流棋聖は2期目、蕭鈺洋三段は初めての本戦進出。
 上野が勝利まであと一歩のところまで迫っていたが、最後にミスが出てしまい逆転。蕭が2回戦進出を決めた。
 解説は安達利昌七段。


〈第34期竜星戦本戦Fブロック・1回戦〉
黒 上野梨紗女流棋聖 白 蕭鈺洋三段

上野女流棋聖と蕭三段

※棋譜再生は最終譜のあとにございます。

〈第1譜〉1―29

 上野の先番。黒5と三々に入り、途中右上での交換を挟みつつ、定石が進んでいく。
 黒21では、1図の黒1と切るのも定石。「白8に続いて黒13と打つと白10とシチョウに取られるので、この場合は黒9と打ちます。以下白16までの進行が一例です」と安達七段。
 黒25では28とノビて戦うことも考えられたが、上野はあえて白28とシチョウにカカえさせた。黒29のハサミがシチョウアタリを兼ねているので、これで打てるとの判断だろう。

1図 黒5(3の上)

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