新年のご挨拶
囲碁ファンの皆様におかれましては新春を清々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。また昨年は多くの方にお力添えいただき誠にありがとうございました。
今年、日本棋院は創立100周年を迎えることとなりました。関東大震災で打撃を受けた囲碁界は大倉喜七郎男爵のご支援のもと、1924年に創設されました。その後、太平洋戦争や東日本大震災、感染症など困難な時を乗り越え、何度となく存続の危機も迎えましたが、多くの囲碁ファンや先人たちによって積み上げられてきた有形・無形の財産のおかげで今日まで日本棋院は活動し続けることができました。この場を借りて、心より感謝申し上げます。
今年、仲邑菫女流棋聖が日本人棋士で初めて韓国棋院に移籍します。野球の大谷翔平選手のようにさらなる高みを目指して、あえて自ら厳しい環境に身を投じていく姿勢に敬服いたします。
一方、日本囲碁界はこの数十年囲碁人口減少に伴い、低迷しつづけております。100周年を迎えるからと言って、決して気を緩められる状況ではございません。仲邑菫さんら次世代の棋士や囲碁ファンが囲碁を打ち続ける環境を作るため、日本棋院は様々な取り組みを実施いたします。
日本囲碁界の強化、囲碁人口増加、オンラインサービス・デジタル化対応などに努める所存でございます。次の100年に向けてさらなる発展のために、引き続き皆様のお力添えをよろしくお願い申し上げます。
公益財団法人 日本棋院 理事長
小林覚
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