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基礎知識を身につけよう その2【黒と白の決め方】

 互先(たがいせん)において、対局者のどちらが黒、どちらが白を持つかは、握り(にぎり)という方法によって決められます。
 そのやり方を説明しましょう。


①どちらが握るかを決める

 対局する二人で「どちらが握るか」を決め、握る方が白、もう一方は黒を一旦持ちます。慣習では、目上の方が握ります。

②握る方は白石をつかみ、隠しながら碁盤の上へ

 握る方は、碁笥(ごけ)に片手を入れて白石をいくつかつかみ、手のひらで隠しながら碁盤の上に置きます。握る石数は自由です。十個近くから十五個くらいまでが一般的でしょうか。

③もう一方は、奇数か偶数かをコールしながら黒石を盤上へ

 もう一方は、相手が握った白石の数が、奇数か偶数かを当てます。奇数だと予想したら「半先」(はんせん)または「奇数先」とコールしながら黒石を一つ盤上に置きます。偶数だと予想すれば「丁先」(ちょうせん)または「偶数先」とコールしながら黒石を二つ盤上に置きます。

④白石を整理して確認

 握っていた方は、白石を二つずつに分け、奇数か偶数かを確認します。

⑤黒を持つか、白を持つか確定

 予想が当たっていたら、そのまま予想者が黒番、握った方が白番になります。外れていたら、黒と白を入れ替えます。

一例

 最終場面の一例です。予想者は偶数と予想したので、黒石が二つ碁盤の上に置かれています。握った方は手を離し、白石を二つずつに分けました。結果は奇数。予想は外れたので、握った方が黒、予想者が白と決まりました。

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