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日本の一力遼九段、悲願の世界戦優勝まで残り1勝【第10回応氏杯世界選手権決勝五番勝負第3局・直前インタビュー】

 9月8日に「第10回応氏杯世界選手権決勝五番勝負・第3局」が中国・上海で行われる。現在の対戦成績は、日本の一力遼九段が2勝0敗で世界戦優勝まで残り1勝に迫っている。中国の謝科九段と対決した第1、2局の感想と、第3局への思いを語って頂いた。

第10回応氏杯世界選手権決勝五番勝負の概要
主催:中国囲棋協会、台北応昌期囲棋教育基金会、上海市応昌期囲棋教育基金会
賞金:40万ドル(約6,400万円)
日程:9月8、10、12日(第3、4、5局)
ルール:応氏(応昌期)ルール、コミ8目(日本ルールでは7目半に相当)、ジゴ黒勝ち
持ち時間:各3時間30分、使い切ると35分ずつ2目コミ出し(3回まで)
対戦成績:一力遼九段―謝科九段
【8月12日:第1局】一力九段、黒1目勝ち
※黒番は1回35分追加(2目コミ出し)
【8月14日:第2局】一力九段、白9目勝ち
※白番が2回35分追加(4目コミ出し)

第10回応氏杯の本戦記事一覧
本戦1回戦はこちら
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決勝五番勝負第1局はこちら
決勝五番勝負第2局はこちら

大盤解説会の詳細

 応氏杯五番勝負の第3局以降、日本棋院東京本院2階で大盤解説会が行われます。それぞれ13時半に解説が始まります。(会場には10時半より入場できます)


過密スケジュール

第1局終局時の現地風景

 ――まずは、現地到着までの行程を教えてください。
 「8月9日は仙台に日帰りで一力杯の前夜祭に出席。8月10日に中国・重慶へ移動という過密なスケジュールでしたが、8月11日に休めたので、コンディションに問題はありませんでした」

 ――第1局と第2局の間、休息日はどのように過ごされましたか?
 「基本的には部屋でゆっくり休んでいました。許家元九段を部屋に呼んで、翌日の布石研究もしていましたね」

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